2-B12 GazeTiling: 注視位置と場面の時系列変化を同時に可視化する視線分析ツール
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2-B12 GazeTiling: 注視位置と場面の時系列変化を同時に可視化する視線分析ツール
楠 駿也(明治大学),福地 健太郎(明治大学)
映像視聴時の視線移動を対象とした分析においては,被験者が映像のどの箇所を注視していたかを調べるため,注視位置を重畳した映像データを閲覧する.その際,状況の時系列変化を提示するためにタイムラインに映像のサムネイルを並べることが一般的である.しかし,サムネイル表示では一定間隔でフレームを抜き出して表示するため,その間隔の間に起きた状況の変化は可視化されない.一方,注視箇所の周辺画像を切り取って並べる手法では,注視位置の変遷を提示できるが,注視箇所画像の大きな変化があったときに,それが注視位置の移動によるものか状況の変化によるものかを注視位置画像のみから判断するのは難しい.本研究では, 時間・空間の両方向の連続性を保った可視化を実現する TimeSpaceSlice法を導入し,また注視箇所画像をタイル状に並べることでこの問題の解決を図った.加えてカラーマップによる注視位置の可視化を導入した.これらにより,注視対象の変遷の把握を容易にすることができると我々は考えている.